水星出現

画像夜が明け切れぬ前、車を飛ばして隣町の高台へ上った。以前の天文現象を東南東の空に捉えたことがあったので、地平線が晴れていれば見えると踏んでいた。

ところが、このところ晴れてはいるが風もなくやや透明度が悪い、と思っていたとおり筑波山のシルエットも見えず、地平線付近はどんよりとした黒いモヤに包まれていた。

機材をセットして、スピカでピント合わせをする。しかし双眼鏡で筑波山を探すも見つからない。月が昇ってくるあたりに望遠鏡を向け、カメラの感度やシャッター速度を決め待機する。

すると車がやってきて、挨拶された。彼も三脚にカメラをセットしている。同好の人かと思ったが、そうではなく朝焼けを撮りに来たのだそうだ。水星食が起こるのですよ、と話しても通じなかった。

やがて月も水星も見つからぬまま時計は05時28分を過ぎたが、地平線付近は相変わらずだ。あっという間に時間は05時30分を回った。残念ながら月が見えなくては話にならない。潜入は見えなかった。

悔しい気持ちをかわし双眼鏡を牛飼い座に向けると、β星のすぐ側にラブジョイ彗星が見えていた。機材を片付け、出現に切り替えて自宅に戻る。

自宅に戻ると駐車場から薄明の空に細い月が見えていた。カメラだけを持って天文台に駆け上る。ドームを開くと、ナント月が見えない。アストロスケールで水星を導入、またあのマンションが隠している、と思ったらマンションのてっぺんから角のような月が昇って来た。

試写を繰り返して感度や露出を考える。薄明が進み、露出を切り詰めないと月が空の明るさに埋もれてしまう。しかし、100分の1では水星が写らないだろう。意を決し、画像処理を前提にして、ISO400・露出60分の1にセットして1秒のインターバル撮影をすることにした。

そうして、06時28分から157コマ撮影。その間ファインダーで出現を確認した。06時30分14秒、水星は細い月の反対側から僅かに時間をかけて出てくるのを確認した。出現が終わると予想以上に水星の姿が明瞭で感動的であった。

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