シスパーレ・ドキュメント


画像先日、BS1でアルパイン・クライマーの平出和也と中島健郎のカラコルム・シスパーレ7611mの北東壁の登攀ドキュメントが放映された。セラックの崩壊に伴う雪崩・積雪によるチリ雪崩をかわしながら、垂直に近い岩壁を越えて行く。しかもその壁に張り付いている雪や氷は薄く、確保するにも不安定極まりない難しい登攀を余儀なくされる。確保が完全であれば、ある程度の思い切りも発揮できるが、その点が不安となるとそうもいかない。技術的には最高難度と言わざるを得ない登攀である。

こんなビッグウォールは勿論やったことはないが、以前八ヶ岳赤岳周辺の冬の壁を登って来たときも、パーティを組んだパートナーの確保がものを言った。落ちても停まる、という安心感は多少の難しさも越えることができる。壁の登攀が複数で成り立つ意味はそういうことだ。だから逆に単独で壁を登るのは相当な技術と勇気が必要であるし、むしろ無謀なのかも知れない。

画像画像番組は過去三度敗退したというシスパーレ北東壁に向かう二人の挑戦の全貌を紹介しているが、最も重要な核心部の登攀の様子が、一瞬の滑落だけで済まされてしまっていたのが残念だった。確保が利いていて、滑落は5mほどで済んだとしていたが、この部分の登攀が最も厳しいものであったはずなので、滑落後の緊張した登攀の様子をもう少し見せて欲しかった。(写真は、HPより転載)

カメラは手持ちのものと、それぞれがメットにくっつけてお互いの目線で撮影しているものと三台あったようだが、悪天に阻まれ綺麗な絵になっていなかったのかも知れない。それでもどこが肝心であったのか、を編集者はよく見極めて番組として作り上げて欲しいと思った。意外に呆気なく、壁を越え雪稜の登攀になっていたのはいただけなかった。時間的に決められた枠の中に撮影素材を切り張りしてひとつのドキュメント番組を作るのだろうが、見ていてこれは不要だと思われる部分もあった。十分に差し替え可能なので、リメイクを期待したいが、ムリ・・か。


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