『万引き家族』 


画像是枝監督の作品はよく観ている。この作品はカンヌで最優秀をとったということで、注目されたこともあり公開初日に観て来た。是枝さんは、リリー・フランキーがお好きなようだ。主役の父ちゃんのあのだらしなさ、リリーにはうってつけの役回りだった。マンションの谷間の、つまり現代日本の谷間に生きている貧しい人々に焦点が当てられた悲しい事実が描かれていた。

すべて?が露見して、母ちゃんが収監される。接見に行った父ちゃんに『楽しかった・・』と。これがすべて・・。『家族』を形成していた人たちはみなそれぞれの世界に帰って行く。一番幼いりんちゃんがベランダから身を乗り出して、何を見ていたのだろうか、ちょっと心配になった。

狭い小さな部屋に何人もの人が息づいているので、みなよく汗をかいていたが、その汗の模様が皆同じで背中から肩甲骨にかけて逆三角形に濡れているのが異様だった。汗のかき方は人それぞれであると思う。それは家族であっても、異なる。また下着姿のリリーのランニングが妙に新品だったのも不自然だった。よくできたセットや背景をもとに撮影されて行く映画は、シーンの在り方だけでなく小道具の細部にも気を配って欲しい、と思った。そしてもうひとつ、松岡さんの仕事ぶりは要らなかった。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
かわいい

この記事へのコメント

  • 宮星

    おぉ!なかなか厳しいご指摘ですね!
    それにしても・・・観察が細かいですね~!!
    2018年06月09日 18:44
  • argo

    宮星さん、ケチをつけているのではありません。ただ私の映画の観方は
    まずは映像に目が行ってしまうので、そこに引っかかりが出来てしまうと
    気になるのです。背景のぼけた時計とかにも目が行きますね。
    2018年06月09日 19:21
  • イナズマ

    しばらくぶりで書き込みます。argoさん中心で昭和55年秋に作った8ミリ映画を思い出しました。確か学園ミステリーものでしたね。覚えていますか?この記事もargoさんの映画への見識の高さが伺えます。
    また、平成6年だったか、argoさんが書き下ろした寸劇「バス ストップ」も良く出来た脚本でした。これも、覚えていますか?argoさんは人を楽しませる才能がありますよ。
    若いとき、その道に進んでいたら結構いい線行っていたかも?
    2018年06月12日 19:45
  • KOB

    とても気になっている作品です
    近々観たいと思います(^-^)

    6月下旬に家族で何処かに出かけたいのですが、お勧めの自然が綺麗なところがありましたら
    教えてくださーい ^o^ノ












    2018年06月13日 22:01
  • argo

    イナズマさん、有難うございます。
    55年に作ったのは、学園ものでしたが、ミステリーではありませんでした。
    ミステリーは58年のときです。クラス会で上映しています。
    バス・ストップPartⅡも懐かしいですね。
    イナズマさんのかいかぶりですが、創作への興味はいまでもあります。
    人を楽しませられるかどうかは分かりませんが、面白かったですよね・・。
    2018年06月17日 01:26
  • argo

    KOBさん、有難うございます。
    『万引き・・』は決して、家族ではないんですね。ぜひ観て下さい。

    お勧めの自然、いっぱいあるので、もう少し絞った形で聞いてもらえると
    有難いです。のちほど、よろしく・・。
    2018年06月17日 01:30

この記事へのトラックバック