朝からよく晴れて全天快晴かと思いきや、屋上に出てみると北から西にかけての空には素晴らしい雲がうねっていた。うだうだしながら車に乗込み、あてもなく走り出す。雲を避けて行ける山は?ということで、大小山に向かう。
駐車場からいつものように、東南稜に向かって石尊の滝から登って行く。前日の雨が結構激しかったので、滝に流れ込む水量がいつもよりかなり多くいい感じだ。山腹をトラバースして尾根に乗る。早速岩尾根になり、クイックイッ、と登って行くと少し展望の効く小ピークに出る。
ここからすぐに下りになる。ここで以前から気になっていた電波塔方面に行ってみることにした。下り基調の尾根上のよく踏まれた道を進む。すぐに獣除けのフェンスが出て来る。左手にゴルフ場があり、動物たちがコースに入らないようにしてあるのだろう。ところどころ小さなポコがあり、場合によっては露岩が展望を楽しませてくれる。"三足富士" と山名板がある場所では、三毳山塊や太平山塊らが遠くに見えた。
そして間もなく電波塔に出た。その先には赤城山が良く見えるポイントがあった。更に下ると南西方向が良く見えるポイントに出た。そこでは三月以来となる両神山の特徴的な姿がうっすらではあったが見ることが出来た。登山道は程なくして民家の脇の生活道路に出て行く。広い畑の角に信州を思わせる道祖神があった。
東南稜に向かう。
石尊の滝。
とてもいい感じの森。
山腹をトラバースして東南稜に登る。
岩尾根の東南稜を登って行く。
登り上げた小ピーク。
電波塔に向かうとすぐにフェンスが出て来る。
電波塔の施設。
赤城山が良く見える展望地。
三毳山塊・太平山塊が良く見えるポイント。
そこには、"三足富士" の山名板があった。
さらに下ると、両神山がうっすらと見える展望地もあった。
民家の脇に降りて来た。
里を歩くと道祖神があった。
さて登り返しだが、同じ道を帰るのも芸がないので、GPSを頼りに西隣の尾根から登ろうとルートを探ると山へ通じる道らしきものがあった。踏み跡は上部に延びていたので、これを辿って行くと尾根に出た。下部に向かう踏み跡も見えていたので、下まで降りられそうだ。この尾根をキノコを見ながら登って行くと"玄藩山" の山名板のある小ピークに出た。このあと、藪の奥でガサガサと怪しい音がしたので、腰を低くして見ると三頭のイノシシだった。先頭を母親らしい黒いやつ、その後ろに毛の色が淡い子供二頭という構成。こんな至近距離なのに、連中はこちらに気づいていない。しかしカメラを出していると、いきなりスピードを上げて藪の中に消えて行った。
傾斜の緩い登りを辿って行くと、露岩が出て来て大坊山ら大小山北方稜線上の山々が良く見えるポイントに出た。そして電波塔尾根に合流。ここには何か建物があったのかも知れない、基礎のようなコンクリートの柱の頭がいくつか見えていた。電波塔はすぐ上にあった。東南稜の小ピークまではもう僅かだった。まだ時間があったので、妙義山までの縦走をして周回することにした。
GPSを頼りに、西隣の尾根を探る。
毛野小・中学校からの道が合流する。
尾根に乗り上げると、下部から尾根上の道が登って来ていた。
あちらこちらにキノコの姿が・・。
地図の三角点は、"玄藩山" というらしい。
北側の展望が効くと、大坊山ら大小山北方稜線が良く見えた。
緩い登りを少しずつ高度を上げて行く。
電波塔尾根に合流。いくつかの基礎石のようなものがある。
妙義山のピークが見えて来た。
東南稜の小ピークまで戻って来た。ここから主稜線を縦走する。
岩場の続く稜線を辿ると大小と妙義山そして東南稜の頭が一望できる東南稜随一の展望台ピークに出る。東南稜の頭手前の3mほどの岩壁は、左側のスラブには殆どホールドになるようなとっかかりがない。今回もここで岩に取りついたが無駄だった。一歩も動けなかった。クレッターシューズとチョークがあれば、登れそうな気がするが、なんとか登山靴でやれないだろうか。弱点を見つけたい!!
日差しが強く、大小山から妙義山にかけては焙られた。殆ど通過で下山に入る。危ない岩場を下ると、樹林の中に入り日差しを遮ることが出来た。洞穴のある岩の上でエネルギー補給をして再び樹林に入り、するりと駐車場に戻る。
岩尾根の東南稜を行く。
次のピークから大小と重なるように妙義山を望む。
東南稜の頭に登る手前の岩壁。左のスラブが登れない。写真の傾斜なら楽勝だが、実際はもっと立っている。
ベンチのある東南稜の頭に出る。
御神体の大小山山頂。
最高点の妙義山山頂。
妙義山からの南側の展望。
山頂付近に見られるシモツケソウ。
洞穴ポイント付近でひと息つく。
北東方向から大小山東面を見る。
尾根を離れて急斜面の下りに入る。
駐車場が見えた。
この記事へのコメント
芝刈り爺さん
芝刈り爺さん、追伸
argo
のですね。このあたりの山には熊がいることが知られていますが、猪ならと思います。
生き物の写真は、なかなか難しいですね。特に凶暴な動物は、逃げなきゃならないし・・。
シモツケソウのお話、有難うございました。