準大接近の火星

微妙な天気で諦めかけていたが、夜半過ぎになって晴れ間が広がった。今回の火星の準大接近の日が6日夜だった。

実は火星が接近するかのように言われるが、実際には地球の方が火星に接近して行く形になっているのが、太陽系での外惑星の衝のころの様子である。昔から火星は特異な姿で人々を翻弄し、興味を惹いて来た。今年も春五月になるとすでに火星らしさを見せ、赤い星が夜半に昇って来た。ちょうど木星と土星を追うように並んでいたのが印象的だった。ただまだ地球からの距離は遠く、大きく欠けた姿でしか見ることが出来なかった。

長引く梅雨のお陰でその後の姿を見たのは夏八月になってからだったが、次第に大きくなっている様子が窺えた。そして、好天が望めなかった九月を経てようやく、晴れ間が見えたのが十月初日だった。いつの間にか丸くなっている火星は、ひときわ明るく天高く昇っていた。今回は火星がうお座にあり、夜半にはかなり高い位置に昇るので、写真を撮るのにも都合がよかった。今回の接近時にも砂嵐があったというが、前回ほどのものではなかったらしく、不可思議な火星表面の様子がよく見えた。

一昨夜は準大接近当日ということで、ぜひ捉えておきたかったが、20時ころチラリと見えたものの、すぐに雲に隠れてしまったので、機材も片付けてしまっていた。何度も窓から空を見上げたが雲の流れが多く、最接近当日は無理かと思われた。ところが24時を回ったころになると雲の隙間に真っ赤な瞬きのない火星を見ることが出来た。そこで、もう一度準備をして撮影に臨んだ。         D300F7.2/3× ZWO ASI224MC 10.06 24:43 90s
火星333.jpg

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この記事へのコメント

  • 芝刈り爺さん

    きれいに撮れてますね。文を見ると、火星にも満ち欠け、、お月様のように、があるんですね。それと、「外惑星(地球より外を回る惑星?)の衝(?この字であってる)のころ」、の衝とは??、お月様の上弦,下弦のような意味合いなんでしょうか?
    2020年10月08日 10:36
  • argo

    芝刈り爺さん、こんにちは。
    月の満ち欠けのようではありませんが、太陽と地球と火星の位置関係で地球から見た火星は
    少し欠けて見えます。木星や土星に比べて、火星の地球からの距離が近いせいです。
    ただ『衝(しょう)』といって、太陽・地球・火星(外惑星)が直線状に並ぶころは、太陽の光を
    受けている火星の全面を地球から見ることになるので、丸く見えるのです。
    理屈は月の満ち欠けと同じです。失礼ながら、芝刈り爺さんは勉強家ですね。
    2020年10月08日 13:43
  • sazangaQ

    こんばんは、素晴らしい写真をゲットされましたね、おめでとうございます。何枚かのコンポジットでしょうか?砂嵐があっても、これだけ写るとは、凄いですね。右上の少し輝いているのは極冠か?、もしかしてオーロラでしょうか?
    2020年10月09日 01:22
  • argo

    sazangaQさん、おはようございます。コメント、有難うございます。
    惑星写真はまだ全然なっていないのですが、大接近の夜に撮影できたので良かったと思います。
    今後、もう少し研鑽をして上質の写真が得られるようにしたいと思っています。
    2020年10月09日 07:36