雲取山

雲取山へは三峰神社からのルートがオーソドックスでよく使ったが、距離が長く山頂付近での宿泊が必須になっていた。しかし日帰りでやるようになり、鴨沢ルートの出番になった。ところが電車を使っていたころは、青梅線の乗り換えや奥多摩からのバスのために時間的な制約があり、ハードな山行を強いられた。近年車を使うようになって、その鴨沢ルートもお手軽になった。圏央道の使い勝手がとてもよいのだ。小袖の駐車場もトイレが完備され、有難い。

日ごろの睡眠不足が早朝の目覚めを妨げたが、圏央道をぶっ飛ばして何とか09時過ぎに小袖の駐車場に到着できた。すでに20台ほどの車が停まっていた。このルートの良さは何といっても、傾斜が緩く登山道の安定感が抜群だということ。登山道にはガレや小石の部分が殆どなく、例えば小さな子供でも安心して自分で歩かせることが出来る。ただし、傾斜が緩いとはいえ登山口からの標高差は1000mを越えるから、歩く距離は長い。登山口から少し登ると尾根の東側をまっすぐに登って行く道になる。廃屋があり、祠があったり、石垣のある場所を通過し、少しずつ高度を増していく。
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駐車場から緩く登って行く。

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登山口はいまこうなっている!!

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登山道は緩く登って行く。

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40年前からここにある廃屋。

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紅葉に朝陽があたり輝いている。

足元がぬかるんでくると命の水だ。ごくたまに枯れていることがあるが、すぐそばに平坦な場所があるのでビバークするにはもってこいだ。あるとき、ここに泊まるのを前提に夕方から登ってきたが、テントを張ろうとして、ナ、ナ、ナントポールのないことに気づいた。ポールなしでは大型テントは立たない。今さら仲間をののしっても始まらない。七ツ石小屋まで夜道を頑張った。テンバとして使えるところがこの先にもう二ヶ所ある。この水場から数分登った石のあるカーブのところ、そして堂所だ。現在は"風呂岩"と銘板が立っている前者には一度泊ったことがある。12月だった。葉が落ちて枝しかない木々を通してカノープスが見えたのには驚いた。
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命の水。

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かつてここにテントを張ったことがある。いま"風呂岩"と呼ばれている登山道のカーブのところ。

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"堂所"と呼ばれている場所。

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その先の広場。

そんなことを思い出しながら、いつしか尾根の西側を進み、ヘアピン状に右上に登るところに出ると初めて富士山が見える。初冠雪が遅れた富士山ももう真っ白に雪をかぶっている。紅葉の中に青空をバックに富士山の姿を見るのは絵になる。もう一度ヘアピンになるところに分岐がある。まっすぐ行くとブナ坂に行く。ところが桟道が落ちているので通行止めの表示があった。場所は覚えているがそこは桟道がなくても、沢を渡れば通れるはず、と直進する。案の定・・。ブナ坂に出る前に山頂部が見えるところがある。雲取山がだいぶ近づいて来た。
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尾根の西側を登って行く。

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最初のヘアピンカーブ。

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カーブを登ると富士山が見える。

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七ツ石山への分岐点。通行止めを無視して直進。

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桟道が崩壊、しかし沢を渡れば問題はなかった。

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七ツ石山を巻いてブナ坂へ向かう。

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富士山をズームアップ。

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ブナ坂に出る手前で雲取山頂が見える。

ブナ坂に出ると樹林の登山道は防火帯につけられている。さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴びながら登って行く。ふざけたカラマツの木、気持ちの良い登山道、南アルプスの山々も見えて来る。稜線漫歩といった雰囲気を味わいながら、山頂を目指す。ひと登りすると奥多摩小屋だ。ところがビックリ、この春で閉鎖になったという。ここからちょっとだけきつい登りが二ヶ所続く。とはいっても、わずかな距離なのでどうということもない。気温が低く、汗が出にくくなっていて快適だ。
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ブナ坂。長いことここには"熊"が"態"になっていた注意喚起の看板があったが、いまはない。

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振り返って七ツ石山を眺める。

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雪を頂いた南アルプスも見えて来た。

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ダンシングツリー。

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かつてのヘリポート。

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閉鎖になった奥多摩小屋。貴重な小屋だったのに・・。

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疲れてきた足にはちょっとだけ厳しい登り。

雲取山荘への巻き道との分岐に出る。ここまでくれば、山頂までは僅か・・。最後のジグザグを登り切り、避難小屋の前を進めば仰々しい山名表示板のある山頂に出る。山頂からの展望は素晴らしいの何者でもない。これまであった富士山をバックにした山頂の山銘板がなくなり、百名山のポールが立っていた。日向ぼっこをしながら山頂の憩いをたっぷり得た。
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富士山を背に登る。

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山頂の避難小屋が見えて来る。

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いよいよ山頂が近づいて来る。

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最後のジグザグを登る。

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雲取山頂に到着。

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山頂避難小屋は山頂のすぐ下。

そして、ブナ坂に向かって下山開始。この山頂からの秋色の稜線が好きだ。ジグザグの下りを終えると緩斜面が続く。ときどき後ろを振り返りながら、登山道を緩く下って行く。富士山が雄大だ。ブナ坂から七ツ石小屋に立ち寄る。ずいぶん久し振りだったが、以前の小屋と様子が少し変わったようだった。ここからは下り一辺倒、緩い傾斜の登山道を快調に飛ばす
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山頂部から石尾根を眺める。ここからの夜景も最高。

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快調に飛ばして下る。

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平坦な山道が続く。

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奥多摩小屋に下る斜面。

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奥多摩小屋付近。

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ブナ坂から七ツ石小屋へ向かう。

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七ツ石小屋。ここで撮影した冬の星座の写真が天文誌に入選したことがあった。

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途中で目を見張った輝く紅葉。

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堂所付近の紅葉もきれいだった。

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奥多摩の山々が覗く。下山完了まではあと少しだ。

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