あれから三ヶ月半

今月6日・7日・8日と去年の暮れに超大接近を果たした木星・土星と月がいい感じに配置されるというので、最もきれいな配列になる7日に注目してしていた。04時28分、東南東の空に昇って来た三者を持っていたコンデジで精いっぱいの撮影を試みた。山陰から顔を出したところ。地球照もかろうじて写っている。木星はだいぶ移動した。2021.04.07 04:28 Canon PowerShot G7XⅡ/ISO32…

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木星・土星の超大接近

長く天文活動をして来て、こんな姿はこれまで見たことがなかった!! 宵の南西の空、木星と土星がくっついていた。19日には木星・土星の接近を f 2155㎜ で捉えたが、3日たち更に両者の見かけの距離は近づいた。400年ぶりの超大接近だ。次回は60年後とあれば、是が非でも捉えねばならない。望遠鏡の100倍程度の視野にも両者を同時に導入できるとあって、2×テレプラスを利用して焦点距離をさらに引き延ばし…

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木星・土星の大接近

火星が明るく目立ち始める前から、木星と土星のランデブーが続いていたがここに来ていよいよクライマックスを迎えている。木星の公転周期は12年、土星のそれは30年、となると 1/12-1/30=1/S の会合周期の式に代入して、S=20年という答えが出る。これがすなわち、木星と土星の会合周期ということになる。つまり、天上で木星と土星が一緒に並ぶのは、20年ごとということだ。しかし、今回のような大接近に…

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月・木星・土星の会合Ⅱ

長く夕空の南西に並んで見えている木星と土星がどんどん接近している。こうした惑星同士の接近は、実際に接近しているわけではなく、地球からの視線方向が同じようになっていることから起こる。ただ、ビジュアル的にこうした惑星の会合は、ときに美しい景観を見せる。 昨夜はそこに月齢3の月が近くに見えて三つ巴になった。三日月形の月は、よく欠けている部分も見えたりする。地球照といって、魅力的な姿を見せる。地球が反…

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双子座流星群

今年も双子座流星群の日がやって来た。双子群の思い出は多い。学生の時には天文同好会で、毎年秩父の山の中に出かけていた。あの頃は車もなかったから、最寄りの鉄道駅から重荷を背負って山道を歩いた。テントや食糧・道具類を分担して持ち、三々五々皆が集まり観測開始。オーソドックスな計数観測を6~7時間も行った。高校生の時から観望は行っていたが、大勢での計数観測はやったことがなく、この観測はとても楽しかった。 …

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黒 点

一昨日、珍しくある友人からメールをもらった。彼は365日一日も欠かさず太陽と向き合っていて、晴れの日は必ず、曇りの日でもちょっとした雲の隙間から太陽が見られれば、望遠鏡を向け観測を行う、ちょっと普通の人ではない。年間の太陽観測の日数はナント300日を越えるというから、半端ではない。以前にも他の仲間と一緒に山に登ったり、ちょっとしたところに出かけたりしたことがあるが、そうしたときでも、必ず観測の三…

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惑星撮影

PCカメラによる惑星撮影も要領がわかって来た。夕刻東天に高く昇っている火星も次第に地球から遠のいているが、まだまだ十分観望の対象だ。しかし、少し前から大規模な砂嵐が発生している、という。このところ、寒くなって来たので僅か数mの距離にある天文台へも足が遠ざかってしまっているので、確かめてもいない。前回の接近時にはこの砂嵐のため散々だったのに対して、今年は夏からの最接近に向けまずまずよく見えていた火…

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月・木星・土星の会合

19日の夕には、月齢4.1の月の近くに木星と土星が接近して並ぶ、というので、迎え撃った。しかし南西の空であるため、その前景に何を入れようかと思案したが、適当なものが見当たらず、自宅の望遠鏡をフィーチャーしようと少し工夫をした。さすが200㎜、拡大すると木星の右側に、ガリレオ衛星の重なるイオ・ガニメデとエウロパ、左側にカリストの姿が分かる。     2020.11.19 17:37 EOS5DⅡ/…

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獅子座流星群

2001年の獅子座流星群の夜は、未だ色褪せぬ記憶に留められているが、今年もまたその日がやって来た。ちょうど新月期でもあり、明け方の空に注目してみようと深夜に観測ポイントに出かけたみた。 この流星群にはいろいろと特徴があるが、母天体のテンペル・タットル彗星の回帰とほぼ同期して大出現をしており、歴史的にも数々のドラマを生んでいる流星群だ。伝えられている大出現は1833年や1866年のもので、雨のよ…

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細い月

新月が近いとは思っていたが、朝出掛けに東天に細い月が見えた。輝く金星とは裏腹にポツンとその細い月のすぐそばに星が見えた。他の星が見えない中にこういう風に見えるのはきっと水星だな、と思ってあとで調べたら案の定だった。水星は明るくないくせに、いつも存在感のある見え方を示す。なかなか見られない水星を見た。 多分見えるときというのが薄明の中だから、他の星たちは見えなくなって行く中でも-1等を誇っている…

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キンメリアの海

最接近から約一ヶ月、すでに火星は欠け始めている。暫く振りでよく晴れた10月二度目の満月の横に赤く輝く姿を捉えた。珍しくシーイングの良い夜だった。さすがに10月末ともなると、夜は気温が下がって望遠鏡の筒内気流も安定しているのだろう。ピント出しも決して悪くなかった。しかし・・  D300F7.2/3× ZWO ASI224MC 10.31 21:15 90s

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ピント外れの土星

土星が難物であることは知っている。それでも、木星と並んでいる姿を見るとやはり撮影対象として望遠鏡をむけてしまう。高度も低く、シーイングの悪い日が続いているので、どうかなと思いつつ撮影に臨んだ。 すると、まずピント出しに苦労した。何度やってもピントの山が捉えられない。数年前にセットした減速微動装置で、ドロチューブを動かして行くのだが、眼視ではかなり有効と思われているこの装置でも撮影に際した微妙な…

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アリンの爪

大シュルチスの次は、アリンの爪。いま夜半近くなるとちょうど地球に向いて来る。ちょっと仮眠と思ってベッドに潜ったら01時を回ってしまった。南中付近は望遠鏡の向きの関係であまり好ましくない。西に寄り始めるのでちょうどいいか、ということで天文台に上る。うお座の火星は、妙に目立つ。すでにオリオンも高くなっていた。 ところが望遠鏡を南西に振ると、火星が見えなくなっていた。ドームのスリットから空を覗くと西…

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大シュルチス

予想外の晴れ間の現れ方にはぐらかされた日曜日であったが、夜になって全天快晴になった。予報では晴れ間はありそうだったが、こんな風に晴れるとは思っていなかった。もう一度、ネット予報を見直してみるとしっかり雲が切れていたし、夜は一時的に雲が現れても、朝までは晴れそうな気配だった。また天文シュミレーションソフトによると、20時くらいに大シュルチスが地球に向くようなので、この機を逸することななく望遠鏡を振…

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バローレンズ

月や惑星を撮るといえば、エクステンダーで焦点距離を延ばしたり、カメラアダプターに接眼レンズを介して拡大したり、またこれまでは意外に得意技であった、接眼鏡の後ろから更にカメラで覗き込むコリメート、と従来の撮影法は基本的に静止画をコマ撮りする方法だった。しかし、近年ウェブカメラでの動画撮影をもとに、動画のひとつ一つのフレームをコンポジットして静止画にする手法が一般的なものとなり、その画像は飛躍的に高…

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大シュルチスが見えて来た?

最近は台風が去っても "台風一過の秋晴れ" なんてことにはならなくなっている。気候変動の一環なのだろうか・・。台風が立ち去っても殆どの場合、雲が残ってしまう。たまたま昨日の早朝には西に傾いた火星や東には大きく欠けた月、それを追うかのように金星らの姿が見えたが、想定外の晴れ間に驚き撮影には至らなかった。 しかし夕方には雨が降り、また夜になると相変わらずの雲が流れていて惑星の姿は見えなかった。それ…

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準大接近の火星

微妙な天気で諦めかけていたが、夜半過ぎになって晴れ間が広がった。今回の火星の準大接近の日が6日夜だった。 実は火星が接近するかのように言われるが、実際には地球の方が火星に接近して行く形になっているのが、太陽系での外惑星の衝のころの様子である。昔から火星は特異な姿で人々を翻弄し、興味を惹いて来た。今年も春五月になるとすでに火星らしさを見せ、赤い星が夜半に昇って来た。ちょうど木星と土星を追うように…

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中秋の名月

朝からドーンと重い鉛色の空だったが、天気予報は後半の晴天を伝えていた。満月は日をまたいだ翌日になるが、1日が中秋の名月だった。満月は太陽が月面を照らすのを正面から見ることになるので、クレーターの陰影が出ずメリハリのないのっぺりした月面を見ることになる。それは写真でも同じで、満月を上手に撮影するのは至難の業である。新しく天体撮影のシステムを構築したのだが、9月中は天気の悪い日が続き、ようやく昨夜の…

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満月前の月

昨夜、19時過ぎ携帯が鳴った。『満月は何時?』とのこと。家に帰る道すがら真ん丸の月が見えている、という。満月は明日だった。すると満月の写真を送って欲しいという。ベランダに出ると満月っぽい真ん丸の月が出ていた。いつの間にか日中の雲が取れて、真ん丸い月が木星・土星らとともに見えた。明日の天気に保証はない、これは今撮っておかないと難しいことになる、と速攻で天文台に上り30cmにF5のレデューサーを取り…

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真夏のオリオン

たまたま04時ころトイレに目が覚めた。外の空気はどうだろうか、と東の窓を開けるとモアッとした空気に包まれた。先週少しだけ朝夕秋めいた感じを受けていたが、ご和算になってしまった。金星が高く上がっていたので、ベランダに出てみるとオリオンを中心に懐かしい冬の星座たちが昇っていた。気になっているベテルギウスも十分な明るさに戻っていて安心。お手軽撮影、とコンデジを持って来てベランダの手摺りに密着させ5秒の…

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その後の火星

季節が動いた。昼間の暑さは言うに及ばず、相変わらずだが、夜になると比較的涼しく感じられるようになって来た。火星を見るために天文台に上ってもひところのように汗だくでの観望ではなく、出入り口の戸を開けていると風も通り気持ちの良い観望が出来るようになって来た。そういえば、虫の声も多く聞こえるようになっている。酷暑の夏と言われていても、時の流れとともに確実に季節は動いて秋めいた空気さえ感じられるようにな…

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火 星

地球のすぐ外側を回っている火星は、軌道の関係で地球との接近が約2年2ヶ月おきにやって来る。火星の大きさは地球の半分くらいしかないので普段火星を望遠鏡で覗いてもあまりよく見えない。しかし接近時には、大きくなりよく見えるようになって来る。地球の軌道は楕円といってもかなり円に近いが、火星の軌道は少し楕円っぽい。だから2年2ヶ月ごとの接近の中にも大きく接近するときと、接近と言えどもさほどではない場合が出…

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ペルセウス座流星群

毎年ほぼ8月12日に極大を迎えるペルセウス座流星群。今年は12日夜22時ころの極大予想だったが、昨日は午後になって雷雨の予報が出ておりその後の天気の回復が危ぶまれた。案の定、雷雲は波状的に何回かやって来た。そのため夜になっても雨雲が空を覆っていて、流星群観望の望みは潰えるかといった不安があったが、雲の動きを予報するサイトを検索すると26時くらいになると、多少見込みがあるのではと期待を持って出動し…

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接触不良の改善

我が家の直径2mの天体ドームの中には、30cmの反射鏡・6cmのフローライト屈折・赤道儀・アストロスケール・レデューサー・アイピース多種・カメラアダプターなど、自分にとっては大事な望遠鏡とその関連品が収められている。しかしこの高温多湿の夏から低温の冬まで過酷な気象状況の中でも、これまで35年間一度もレンズらにカビが生えたり、錆が浮いたり、グリースが固まったりしたことはない。つまり野ざらしのこのド…

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筑波山に出動

梅雨明けしてもなかなかすっきりとした晴天が得られず、もう一度彗星らしい姿を捉えておきたいと考えていたが果たすことが出来ないまま、NEOWISE彗星はすでにかなり遠くへ行ってしまっている。所用で出かけていた昨日、夕方帰宅して天気予報をチェックしてみると、やはりスッキリ晴れる場所が近隣にはなかった。しかし、食事の後ベランダに出てみると南東方面から西にかけて晴れているように見えた。しばらく迷ったが、意…

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"トクする天気"

6chの "Nスタ" は、夕方よく見ている情報番組だ。この番組中の最後19時前に "トクする天気" と題してホランさんと森田さんが翌日の天気について語るコーナーがある。そして最後に翌日一日の天気の移り変わりを同じ画面上で示す。窓の外にスカイツリーと東京タワーが見えている。そこに一日の動きを太陽の位置変化で示すのだが、この際実はおかしなことがあった。朝太陽が昇るのがホランさんの方で、中央を通り、森…

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NEOWISE彗星その後

梅雨明けしてもなお晴天がなかなか現れず、遠ざかる彗星を気にしながらも近隣に晴れ間が現れないので諦め気分だったが、昨日の夜はスッキリとはいかないまでも、星が見えていた。東側の窓を開けてビックリ、南東の空にISSを思わせる明るい星が見えた。一昨夜久し振りにISSを見たばかりだったので、ISSをイメージしてしまったのだが実は木星だった。その左手には土星も見えていた。これは、C/20 F3が見えるかも知…

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大マゼラン雲

なぜもっと慎重な判断が出来なかったのだろうか。タガを緩めるのではなく、外してしまったがゆえに感染者は増大している。日本人はまじめで・・云々とはいえ、所詮利口な人ばかりではない。これがどういうことか分からないで、自粛疲れだの言い街に繰り出してしまった。その結果、こんなことになってしまっている。しかし感染者の数がどんどん増えて行く中で、緊急事態宣言を再び出す状況にはない、と総理や官房長官は言う。そり…

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小マゼラン雲

降り続く雨。久し振りに梅雨らしい雨の多い年だ。来週は?来週は?と期待を持ちつつ、梅雨明けは来月に持ち越しになりそう・・。そうなると、果して夏らしい夏になるのか、といった不安も生まれて来る。いまだ、出口など全く見えないコロナ問題、政府の対応のまずさと相まって、陰鬱な日々が続いている。起死回生の信頼できるリーダーの出現に期待を寄せる。ジャンヌ・ダルクのオルレアンの囲いを解く、かのような明るい陽射しを…

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センサークリーニング

給付金もあり新しいカメラに触手が動くところではあるが、踏みとどまっている。また天体専用の5DⅡも11年目になり、新しい技術を投入したカメラが次々と登場しているいま、買い替えを考えたくなるところでもある。しかし古いカメラでも新しいカメラに負けない写りを得る "技" もあるので、5DⅡを簡単に手放す気にはなれない。実際の使用は天体写真のみであるから、傷ひとつなくこのところは毎年センサーのクリーニング…

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