早朝の星空

先日、早朝の空を見上げていると久し振りのISSが飛んで来た。音もなく明るい移動天体、まさしくISSだ。北西の空から現れ南東方向へ立ち去って行った。いま夕方の西空には金星がまばゆい光を放っているが、朝方には木星が頑張っている。ところがそのそばには赤い火星が並んでいる。そして少し離れたところには、土星も見えている。目を右にずらすとさそり座が南中に近づいていた。このところ、月を含め星空ともご無沙汰だっ…

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沈むさそり座

天気が悪いので、写真の整理をした。年ごとに何の写真館というフォルダーを作り、そこに保存している。2012年の星の写真館に懐かしい写真を見出した。それを引っ張り出して、もう一度画像処理を施してみた。画像処理は要するに画像を作る作業だから、気分や使用するソフトによって随分違った雰囲気を得ることが出来る。2012年といえば初めてQLDを訪れたときでMareeba周辺で、写真撮影を行った。ここではピラミ…

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双眼鏡ケース

Nikonの5㎝7倍の双眼鏡は名機だ。すでに30年くらい使っているが、いつも素晴らしい見え味を示してくれる。重さはあるが慣れてくれば、ほぼブレのないスタイルで観望できる。対物レンズ付近を持ち接眼部を眼窩に置いて覗くのがコツ。7倍という手ごろな倍率が星空を引寄せてくれる。 ところが、そのケースが劣化して表面がボロボロになって来ていた。一度、カバン類の修理を専門に扱っている工房を訪ねたが、これは直…

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四分儀座流星群

毎年の天文活動の初めは、四分儀座流星群の観望だ。三大流星群の一つといわれるが、実際には活動が限定的なせいか、さほどの活動の記憶はない。今年は4日、5日の朝、輻射点が高くなって来るころに月がなく状況は悪くなかったが、極大予想が4日の17時ころということで、5日の朝の方が良いように思えた。しかし、天気の具合が悪くなりそうだったので、4日未明筑波山に出動した。関東平野の街の灯りをまともに受けるため決し…

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双子座流星群

双子群の観測・観望はもうずいぶん長い。最初に見たのは高校生の頃だった。学生の頃は毎年、計数観測を行った。最近は写真撮影が多い。昨夜は月齢18の月が双子座の輻射点付近にあって、条件としては最悪であったが、外れのないこの流星群、物見遊山気分で出かけた。奥日光方面には暴風雪警報も出ていたため、比較的好条件のこのところ毎年出かけている足利の山の中に向かった。 現地に着いて驚いたのは、いつもの年よりもか…

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夕空晴れて、惑星たちの会合

初めて聞くさざんか梅雨とかで21日以来曇りや雨が続き山も行けず、星も見られず参った。 しかし、ようやく昨夜から晴天になり星も見えていた。月初め、金星・木星・土星と間隔を開けて並んでいたが、次第にその間隔が狭まっていた。 月末にいい感じに並ぶらしいとは聞いていたが、今日はジャストのタイミングで快晴になり、見事な惑星たちの並びと三日月が茜色の南西の空を賑わせた。ちなみに背景の星座はいて座になる。…

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鷲羽岳の星

高天原の記事を書くにあたり古いポジを探してみたら、野口五郎岳の前夜三俣山荘のテン場で撮影していた写真が見つかった。山の形・方角から鷲羽岳を前景にしていることが分かる。ちょうど、アルデバランとスバルが昇りそれに連なるペルセウスが画面中央に見えている。また鷲羽岳の山頂からはカペラが昇って来ている。位置的に夜半過ぎの星空であるが、空がかなり明るい。北アルプスの深いところにも拘らず、長時間の露光には対応…

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野口五郎岳

前日、高天原温泉の思い出を書いたが、この山行の最終夜が野口五郎岳だった。三俣山荘のテン場を早朝に発ち、鷲羽岳から水晶岳に寄り裏銀座の稜線を辿って到着したのが野口五郎岳だった。快晴の夜は風が強く、砂礫地の野口五郎岳の山頂付近はその風に砂が舞い上がっているほどだった。 そんな中、このチャンスを逃さないと強風の中でカメラを向けたのがいて座からわし座にかけて立ち上がって見えていた天の川だった。まるで立…

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小型双眼鏡

星を見に行くとき、いろんな装備を持っていくが、無くても済むがあるととても楽しいのが双眼鏡。自分でも5センチ7倍という、定番の優秀な双眼鏡を持っているが、荷物の重量制限がある豪州遠征の時などは、余裕がなければ真っ先に双眼鏡を外す。大きさ・重さともにそこそこであり、パッキングの正直邪魔になる。しかし、本物の天の川を見たり、日本では見られない南天の星雲や星団を見つけると、少し倍率をかけて見てみたいとい…

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C2018 W2彗星のその後・・

台風が去って、澄んだ晴天がやって来た。しかし、ところどころに雲が湧いていて彗星の近辺にも流れていた。C/2018 W2彗星は天球上をかなり移動し、北天から天頂付近を通過していまや南天に移っていたが、最盛期を過ぎて相変わらずの明るさでパッとしなかった。ただ彗星らしい姿は健在だった。月もなく暗夜ではあったが、透明度の良さが災いしたか、南天に移った彗星の背景は明るく写真では青っぽくなってしまった。(D…

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アフリカーノ彗星

その後天気が悪く、C/2018 W2彗星を見るチャンスがなかったが、ようやく台風17号一過天気が回復したので深夜天文台に上った。二週間以上時間が経ち、彗星の位置は北天から天頂に移っていた。 ちょうどペガススの四辺形の左下付近を通過中で天頂近くに向く望遠鏡は際どいバランスになった。相変わらず動きが速く、見ている間にも近くの恒星との位置関係がずれて来るのが面白い。予報では7.2等ということだったが…

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中秋の名月

中秋の名月、昨夜からずっとドン曇りでその姿は見えず・・。しかし、満月は翌日の日の出まで空に出ているので、雲行きの予報を見ながら何度も窓を開けては月の様子を眺めた。すると、00時頃になって動き始めた雲の隙間から満月が顔を出し始めた。ここ数年、毎年中秋の名月を見て来たので、今年も逃したくはなかった。早速望遠鏡にカメラをセットして月が雲から抜けて来るのを待った。 テーブルにはおだんごやブドウ・なし・…

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7日深夜のC/2018 W2彗星

6日夜に続いて7日夜も晴れた。夜中になって、雲に覆われたりしながらも、26時くらいには暫らく晴れ間が続いた。台風の接近が報じられていたので、二夜連続の晴れは貴重だった。チャンスは常に得難い、の人生訓に習いドームに上り望遠鏡を振った。予報位置にアストロスケールの赤経・赤緯を入力するとど真ん中にC/2018 W2彗星が導入された。 前日と比較して彗星自体に変化はなかったが、相変わらず移動が早く雲の…

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C/2018 W2彗星

晴れ間は夜まで続いた。しかしこの晴れは自宅周辺の地域だけのようだった。さまざまな予報を見ても山間部には雲が出ているようだった。遠征をしても曇っているなら、自宅で見る方がマシだ。注目されているC/2018 W2彗星を捉えたいと思っていたところだったが、久し振りの透明度だったので過日購入した光害カットフィルターを試すチャンスとした。 深夜天文台に上ると、先日の台風時に対策をしたそのまんまだった。ま…

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上弦の月と東矩を迎えた木星

久し振りに青空が現れた。折角の晴天に出動したいところだったがタイミング悪く予定があり、午前中は使えず、午後からの出動になった。その帰り道、山の天気は崩れていたが、平野に降りて来ると未だ大きく晴れ間が広がっていた。また陽が傾いて薄暗くなって来ると、帰宅中の車からフロントグラス越しに上弦の月が見えた。そういえば天文カレンダーに、6日には木星の"東矩"が記され、月の南西すぐのところに位置することが書か…

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趣味を納得

処理を変えるとこのように変化する。元が同じであるのに、スライダーの加減によってこんなにも印象の違った写真になってしまう。こうなればどれが本当かどうかなど分かるはずもない。もちろん、この両者の中庸を行くことも出来るし、また別な感じに進めることも出来る。まさに好みの問題である。結局天体写真はお楽しみの産物、ということだ。 まぁ自分とて、わざわざ豪州くんだりまで出かけて撮影を楽しんでいるのだからそれ…

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豪州での収穫

7月初めの豪州南天ツアーの収穫はそこそこあって、気に入った写真もゲットできた。ただRAW画像に対応していると、思いのほか時間がかかり途中で飽きて来る。だからといって、簡便な方法を取ると出来上がりに納得がいかない。・・ とまぁ、ありがちな結果である。 天気も良くないので引きこもって画像をいじってみるがPsも何がいいのか、悪いのか、よく分からない。処理を行なって行く際に、さまざまなエレメントのスラ…

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大マゼラン雲

南天の見ものとしてマゼラン雲を忘れることは出来ない。ごく近距離にある我が銀河系の伴星雲、と言われてきた星雲だ。最近の研究よると、この定説は見直しが進行しているというが、南天の星々を見ていると北天にはない特異な姿で見えるので驚く。緯度の低いケアンズあたりだと数時間は地平線下に隠れてしまうが、パースあたりになると周極星としていつでも見ることが出来る。最初に見たのは20年前だが、予想通りの見え方に違和…

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RAW画像いじり

RAW画像をいじり出すとはまりますよ、と言われていたが、何度も現像を繰り返すと自分の感覚がよく分からなくなってくる。定番の南十字を135㎜で狙うと、コールサックを入れてぴったりとこの画角に収まる。この付近は天の川の中になるので星が多く、また入り乱れた暗黒帯もあり、Apo-Sonnarの鋭い星像だと南十字も判別し難いほどビッシリと星で埋め尽くされてしまう領域だ。 ・・とすれば、ソフトフィルターの…

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小惑星による恒星食

双子座流星群の母天体として知られている小惑星Phaethonによる、ぎょしゃ座の7.3等星の掩蔽観測がアメリカ南西部で成功したという。星は明るいと大きく暗いと小さく見えるが、いずれも恒星は無限遠の距離にあるものだから点像になる。これを面積を  持った小惑星が前を通り覆い隠す、ということになると僅かな間であるが恒星の光が見えなくなり、減光する。こうした現象を離れた複数の地域で観測すると、小惑星の形…

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ISSひさしぶり

国際宇宙ステーションの話題も最近は普通になっていて若田さんが何度も行かれたと記憶しているが、その後はお名前も出てこない。毛利さんのインパクトが大きかったこのミッション、宇宙に飛び出した日本人の数はすでに10名を超えている。 久し振りに、夕方の空に宇宙ステーションが条件良く見られると知り、待機した。この日北西から南東へ飛んで行く姿は真上近くを通り、とても明るく見えた。三脚を取り出しお手軽に空に向…

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夕空の細い月

この時期としては珍しく、夕方月齢2.3の月が見えた。速攻で帰宅、ドームを開けてカメラをセット。D300/F5/EOS5DⅡ/ISO400/0.1sで撮影した。危く近くのマンションに隠れてしまうところだったが、赤くなった細い月を捉えることができた。もちろんこうした細い月の場合、よく見ると欠けている部分が薄らと見えて来る。地球照だ。位置関係から月から見る地球は、満月状に満地球の如く見えているはずだが…

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土星を撮る

宵の南天には木星が明るい。近くにはさそり座のアンタレスがいるはずだが、街中の湿度の高い真夏の夜空では晴れていてもそれを見つけることは難しい。また木星の東30°くらいには土星もいる。よーく目を凝らして見るとポツンと見える。土星は衝を過ぎたところだから、一番の観望どき。しかしこんな感じにしか見えない。木星と土星は並び称されることが多いが、実は土星は木星よりも小さいし、地球からのその距離は木星よりも2…

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RAW画像云々・・

天体写真のあれこれについては、これまでにも様々考えて来た。フィルム時代、淡い天体の光を描出するために、同じ写野を複数枚撮影してネガを重ねテープで留めてDP屋さんに持ち込み、これでプリントしてくれと頼んだことがあった。しかし出来上がった写真の背景はとんでもない鮮やかな青色になったりしてカラーバランスを崩し、がっかりしたり・・。つまり普通の写真と異なる天体写真を思うように表現するには、普通に現像をし…

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全天の天の川

全天を覆う天の川。ケンタウルスのα・βから夏の三角まで。時間を変えて撮影して繋いで行けば、ひと晩でもかなりの範囲を写し込むことが出来るだろう。ただし天の川は天球上を覆うため、細長いものを繋ぐと歪みが出そうだ。それをどういう風に解消して行くのか、それも面白いテーマである。次の課題にしても良いだろう。

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ひしめく星雲群

天の川もこうなると不気味さも感じる。今回の渡豪における一番のテーマは『さそり座』だった。そのさそり座周辺を捉えたショット。アンタレス付近は勿論、天の川周辺の大小の星雲群。とても双眼鏡では捉えきれない天体の数々が写し込まれている。改めてカメラの威力を知る。

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黄道光

豪州では日常的に晴れてさえいれば、朝と夕星空の競演の前後に黄道光が怪しい光を東天・西天に見せる。国内では見たことのなかったこの光、豪州に通うようになると当たり前の光景だ。写真を目的に出かけていると、場合によってはとても邪魔になる存在であり、夕方の場合なら暗くなるまで西の空は撮影の対象にはならない。また朝の場合は、薄明と相前後して見え始め、次第に東天高くまで光の筋が延びて行く。やがて薄明が進むと星…

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赤い天の川

7月上旬の豪州QLD州では、日没時にカノープスが南西の地平線上に見え、注意するとプロキオンもその右手に見える。しかし暗くなって行くうちに、気がつけばその両者は地平線下に沈んでしまう。代わって南の空を見上げると南十字からさそり座に向っている天の川がぐぐっと競り上がって来る。そしてひと晩星を見ていると、夜半には天の川は子午線を越えて逆転し、05時を回るころにはさそり座も頭から地平線に叩きつけられるが…

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強 烈

さそり座のアンタレス付近には様々な色合いが示される星雲群がひしめく。これらは意外に簡単に捉えることが出来るが、そのためには明るいレンズと高感度なカメラが必要だ。撮りっぱなしの画像では白っぽく淡いガスが黄色・赤・青のうっすらした色合いを見せるだけだが、それをもとにレタッチを加えて行くと、こんな画像に変わって行く。まさに強烈!! こんな色になっているはずもない。デジタル写真はレタッチが前提だ、という…

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同じように見えても撮影は異なる

体調が戻ったかのように見えて、実はまったく戻らない。画像処理も結構体力勝負のところがあって、処理に手間をかければ際限なくマウスを動かす指と時間の狭間で疲労もする。ジメッとした肌寒さの中で少し動くと妙な汗をかき、爽やかさのさの字もない。畢竟おざなりの対処になってしまい、ブログに載せるほどのものではなくなっている。食事は普通に出来ているが、不快な時間が過ぎている。

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