金精沢周辺 / 5回目

4日前湿雪だったが、山にはまとまった降雪があった。天気はすぐには回復せず一日置いたが、ドン曇りの中車に飛び乗った。山の天気予報は悪くなかった。現地に到着すると、朝から気温は高く日差しもたっぷりだった。歩き出してすぐにヤッケを脱ぐ。10日振りの奥日光は雪面が下がり、積雪はさらに減っていた。しかし降雪後のまっさらな雪面が広がっていて、そこにトレースを延ばして行く。堰堤広場から覗くS字状ルンゼにはデブ…

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里山の花

この時期、里山を歩けばすぐにスミレなどの可憐な花に出会う。ひと言でスミレといってもたくさんの種類があるようだが、覚えてもすぐに忘れてしまう。ただ、少しよく見るとその花よりも葉っぱに特徴が見られ、種類が異なるのを知る。野山に咲く花は、できれば小さい方がいい。その方が可憐さを感じる。花は似ているが、葉が違う。スミレらしい菫色のスミレ。これはまた、葉の形が随分違う。ヤマザクラも咲いていた。花だけでなく…

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八ヶ岳を眺む

関東平野から八ヶ岳が見えるということに気づいて、もう40年くらい経つ。山を始めた最初の山が八ヶ岳であっただけでなく、様々な形で八ヶ岳に山を学んだという思いがあって、自分の中では八ヶ岳の存在はとても大きい。春夏秋冬足しげく通いほぼ全域を歩いたが、ある時は厳しい鉄拳を受けたこともあった。 今年は平野から八ヶ岳の姿を見る機会が少なかった。また、見えてもぼんやりしていることが多かった。この日は槍ヶ岳が…

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槍ヶ岳落日

夕焼けの中の槍ヶ岳はすでに捉えたが、観測点と槍ヶ岳の緯度がほぼ一致する関係から日没時の太陽とのコラボが春分の前後に起こることが予想された。ならば、これを捉えてみようと次のチャンスを窺っていた。しかし、残念ながら春分の日付近の夕方の天気には期待が出来ず一昨日まで延びてしまった。春分から5日も経過してしまうと日没の位置は真西よりもかなり北に寄ってしまうので、両者をより近づけるためには観測点の位置を出…

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白き尖峰

先日の"白き鋭峰"はややぼんやりしていて、満足する写りではなかったのでもう一度のチャンスを窺っていた。すると、昨日そのチャンスに恵まれた。ただ、予報では若干の雲が現れるようだった。できればモルゲンロートに映える槍を、と思って来たが、高度の低い朝方の太陽はいまひとつ力がなく、十分な高度まで昇らないと遠方の山を際立たせることは出来ないようだ。残念だが雪の槍ヶ岳が見られるだけでよし、とした。 そこで…

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金精山の遊び場

過日の金精山は、午前中に帰るという条件付きだったので、稜線まで登らずに正面岩壁下を滑降した。この金精沢は岩壁下のラインから稜線までがどのルートをとっても傾斜が半端ではなく最もきつい登りになる。この約一時間の登りをどうするか、いつも金精沢を登るときにはそれを考えながら歩く。この日は最初からそれをカットしていたため、気持ちはとても楽ちんだった。最上部堰堤上から金精山正面の登攀ラインと滑降ラインを見上…

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金精山正面滑降

前日の冬型で、山は新雪が乗ってリセットしているはずだった。いつものように湯元から歩き出す。雪の量は確実に減っているが、予想通り新雪が5cmくらい乗っていて、快調に板は前に出る。堰堤広場からは金精沢に沿って登って行く。午前中限定だから、稜線までは登らないと思うと気持ちはとても楽だ。天気も上々、気温も上がっている。 雪の量は少ないが、まっさらな雪面が待っていた。堰堤広場もノートラック。金精沢に突入…

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大小山西尾根

暖かな日差し、気温も上がってまさに登山日和。大小山西尾根を歩いた。あちらこちらにヤマツツジの姿を見る。少し登ると岩尾根っぽくなって来る。松の木の向こうにピラミダルなピークが見える。振り返ると街が眼下に広がっていた。明るい尾根道を行く。主稜線に連なるピークが見える。高度も上がって来て山頂が近づいて来る。山頂直下の岩場、急登をひと登り。大小山・妙義山を眺める。登って来た西尾根、最高に気分の良い尾根だ…

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白き鋭峰

過日、166km遠方の槍ヶ岳を夕暮れの中でシルエットで見ることが出来たが、朝焼けに染まる姿はどうだろうか、と期待を持った。するとチャンスは意外に早く訪れた。前夜から晴天が続き、大気は十分落ち着いていると思えた。そこで早起きをして出動、早朝から槍ヶ岳ビューポイントに登った。風がなく、防寒もしっかりして出かけたので、寒さも感じず、快適な状態で槍ヶ岳を迎え撃った。 しかし槍ヶ岳は見えなかった。予報で…

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愚か・・

天気が怪しかったが、午後からは安定しそうだったので、ちょっと出かけてみた。古賀志山の西尾根を下り、小マラ尾根を登ろうと思っていた。しかし・・ 古賀志山神社から登り出す。 久し振りの不動の滝。 その先から御岳尾根に登る。 ルートは様々取れるが、あまり冒険はしたくない。 高度感のある岩登りで尾根に取り付く。しばらく振りで新鮮だった。 マラ岩がよく見えるところからの展望。 岩尾根を攀じる…

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TRY

求めたドジョウが意外に簡単に摑まったので、二匹目もいけるかな、と早朝登山を試みた。 夜明けとともに目的のピークに到達、陽が当たる様子をゲットしたい、と考えた。しかし甘かった。そんな簡単に捉えることはできないことだった。 透明度は低く、また雲が出ていたようだった。強い北風は体温を奪い、そこに長く留まることは辛かった。 撮影したコマにはその場所に、白っぽい何かが写っているように思えたが、これで…

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里山の祠尾根

冬晴れの空の下、冬枯れの里山を歩くのは気持ちが良い。暖冬の今年はとくに日差しのある日は暖かく、緩く風が流れていても立ち止まると太陽の恩恵をひしと感じる。里山のいいところは、アップダウンが続いても規模が小さく負担にならないところだ。急峻な雪山のシール登高は、結構ハードな登山となるが、里山の低山徘徊は気の向くままでも何ら不安も何もない。そうした里山を歩いていると、先回のルート上に気がかりとなる尾根が…

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望 岳

山に登っての楽しみのひとつに望岳がある。僅かな標高の違いで遠方の山が見える、といった驚きはこれまでも多く経験して来た。平地では建物に隠されたり地平付近のモヤなどでスッキリしないことが多いが、僅かでも建物を見通せるほどの高さを得るとその見え方が大きく変わって来ることが多い。過日の槍ヶ岳遠望など、そうしたことの最たるものだ。里山を歩いている中で得られたワンカット、日光白根山から錫ヶ岳、そして皇海山・…

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感 激

過日、鳩の峰を巡る山行で浅間山の裾に白っぽい山影が確認され、地図読みでは166km先の槍ヶ岳のようだ、ということが分かったが、よりはっきりとした姿を得たいと思っていた。啓蟄の5日は冬型になり平野は猛烈な風が吹き荒れたが、翌6日はそれも収まり穏やかな晴天になるだろうとは天気図からも推し量れた。前回の白い姿が10時過ぎの撮影だったので、それに合わせて家を出た。ところが、走る車から見える山並みは予想に…

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望遠でのローソク岩

大小山北方の越床山支尾根のローソク岩を下部から若干見上げる形での遠望を得たいと思っていたが、なかなか良い場所がなく、"番屋"からの遠望が唯一のものだった。近隣の山も木立が多く、あるいは樹木の枝が邪魔をしていてすっきりしない。そこで、またこの辺りを歩きビューポイントの探索をした。赤い旗が遠くから眺めるときの目印となり、400㎜望遠で何とか木立を避けて撮影することが出来た。

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冬山の造形

冬山ではよく見られる霧氷。細い枝がびっしりの木に美しい。細かいシラビソの葉に着いているのは樹氷だろうか。モンスターにはほど遠いが・・。春先に多く見られる雪まくり。適度な風が雪を転がした。積った雪が板状に剥がれて転がり落ちると、まるでロールケーキのような雪の造形を作る。安らぎを見た一瞬。

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大斜面

金精沢を登り上げて行くと、最後に細いルンゼが三本出て来る。このうち左ルンゼを登り詰めて行くと稜線に出る手前で大斜面のトラバースを強いられる。これを左の雪庇に向かって一歩ずつ斜上する。これだけの傾斜だから、雪の接着を見極めないと雪崩に乗ることになる。ハードでかつ緊張のトラバースだ。幸いまだそれに乗ったことはない。

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金精沢からS字状ルンゼ

前回の金精沢周回では、滑降部分の後半をデブリのため楽しむことが出来なかったので、デブリが埋まるのを待っていた。あれから一ヶ月を経過して様子は変わっているだろうと三度金精沢に突入した。いろは坂の雪の無さに驚き、湯ノ湖には白波が立っていて冬が立ち去って行くのを見る思いだった。それでも、山に入るとそこそこに雪が積もっていて、ストレスなく金精沢に取り付いた。堰堤を越えてルンゼに入ってすぐにデブリが見えた…

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反省岩から中尾根

古賀志山北面を歩いた時の最終ポイントは"反省岩"。この岩の上から見る中尾根はなかなか見事だ。尾根の壁面をよく見ると様々な岩壁のルートが見える。その多くは小さな岩尾根やガレた谷を形成していて、ここから辿ってみると最後は稜線部に吸い込まれている。中尾根の稜線を歩いて行くと途中何本も右手左手から杣道が登って来る。その多くを辿ってはいるが、こちらから見たときのルートとの整合性は十分には分からない。繰り返…

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岩尾根を辿る

懸案になっている古賀志山北面の尾根をやろうとまずは559Pを目指す。今回は二枚岩入口を過ぎた先の林道末端から取り付く。そのまま登って行くと中尾根から分岐した559Pへのルートに合流する。その途中から尾根を直登する。藪や倒木を越えて高みを目指すと、左からしっかりした踏み跡が登って来る。あとはこのルートを登る。岩と木の根の入り混じった尾根を登って行くと、高原山や北面の山並み・中尾根から古賀志山本峰や…

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日光連山の展望

奥日光の天気予報はイマヒトツ芳しくなかった。しかし赤薙・女峰から男体山にかけては、まずますの天気で女峰・男体の頂上部は長いこと雲が付いていたものの、それは2300mあたりから上部であり、その下部は概ね晴れていた。古賀志山・559P付近よりややクローズアップしたパノラマ。 もちろん白根山は終始雲の中であったが、それも14時近くなるとひときわ白い頂を見せるようになり、また男体山から赤薙山までの稜線…

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鳩の峰 再訪

過日"鳩の峰"の踏査を行った際、その付近の尾根を地図でチェックした。すると、北東から東向きの山頂に向かう顕著な尾根があり、また過日下山ルートとして使った尾根の反対側には短いが鋭い尾根が北北東に延びていることから、これを組み合わせて周回ルートを考えてみた。 駐車するのにちょうどよい道路脇のスペースに駐車。山を目指して畑の畔を進む。取り付きはどこでもよかったが、畔から山に入り易そうなところを狙う。…

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冬 芽

リッジから少し下り、不安定な雪の斜面から見上げる霧氷を撮りに行くと、そこには冬の寒さに負けず春に向かって成長する冬芽が待っていた。白い霧氷から覗く赤い芽が青空をバックに力強く伸びていた。 日差しを浴びて融けかかっていた霧氷よりも、むしろカメラの眼は赤い冬芽の方に向いていた。

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槍ヶ岳 遠望

ずうっと以前、上信越道も完成されてなかったころ、碓氷バイパスを登り終えて軽井沢料金所に入った時、正面に槍ヶ岳を見た覚えがある。これは実に衝撃的なことだった。後日地図を見て、軽井沢は標高も高く槍ヶ岳との間に邪魔をする高い山もないことから、見えること自体不思議はなかったことが判明するが、予期しないところに日本山岳の盟主ともいわれる槍ヶ岳が顔を覗かせる、ということがやはり大きな驚きであった。 過日里…

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鳩の峰

語感のいい名前だ、鳩の峰。越床峠から北へ稜線が延びている。過日大小山北方稜線を歩いた際に、越床峠から北に向かうルート上に鳩の峰を見出した。今回はこのルートを踏査した。越床峠の駐車場に車を停め、旧道を進む。途中からトンネルの上に向かい適当に尾根状の斜面に取り付く。小さな池を見て滑り易い斜面を登って行くと、程なくして越床峠からの登山道上の小さなピークに出る。浅間山や八ヶ岳がよく見えた。南には番屋のあ…

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光る海、光る大空、光る大地

デジタル時代になって、一回の山行で撮影する写真のコマ数はかなり多くなった。一昨日の鹿島灘を見た写真のほかにもより上部、ちょうど赤薙の手前あたりからのショットの中に、よりいい感じの写真が見つかった。中ノ沢で隔たれた右手に赤薙上部から赤薙山南東尾根、そして左手には登って来た赤薙尾根が位置して、その奥大谷川の向こうの筑波山の横に光った太平洋が見えている。山の裾野の海まで続く広がりを感じることが出来る。…

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シーズン三度目の赤薙山

午前中限定なので遠征はなしということで、二日前の冬型で少し雪が降ったと思われる赤薙山に出かけた。 日の出を見てからの出発。新雪はごく僅かで、その下にはカチカチの雪がありエッジも効きづらい。 小丸山の登りになると、傾斜が出て来るのでエッジが立たないと登りが辛く、できるだけ階段の近くにトレースを延ばす。 振り返ると鹿島灘が光っていた。 小丸山に登っても、足元の雪の状態は変わらず凍った雪の上に…

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鹿島灘

小さな国・日本だから、海なし県でもちょっと高いところに登れば海が見える。初めて高原山の釈迦ヶ岳に登ったのは、前日のニュースでここから太平洋が見えると言っていたからだった。しかし当日はいまひとつの天気で、釈迦ヶ岳からの海は実現しなかった。その後も何度も釈迦ヶ岳には登っているが未だ見えていない。ところが赤薙山に通うようになると、ここからも鹿島灘が見えるということであったが、登った日の大半で見えている…

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ウサギの跡

雪の原に残された足跡。ウサギは新雪でも雪面に足を取られることなく、ラッセルもなく前進する。また跳躍力があるので、その一歩が大きい。こちらは10cm程度の積雪でも板が沈み踝ラッセルとなる。 雪の原を飛び跳ねながら、ウサギの跡を残して行くのも面白い。着地とともにちゃっかり、している。

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山岳景観

上越国境近辺から眺める冬の山岳景観は特筆に値する。先日の平標山からもいつも通りの景観が堪能できた。右手には仙ノ倉ら谷川連峰の山々が連なり、中央には西ゼンから日白山方面、左手には目を惹く苗場山から浅間山までの山々が白き峰々を連ねている。この180度近い広範囲の山岳展望は山頂に至った者だけに与えられた正に、ご褒美だ。

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