『逆 流』

映画逆流.jpg
『逆流』は昭和55年頃、長渕剛が唄っていたとても印象的な曲だった。
この年、私たちは文化祭で映画を作った。タイトルは、その『逆流』。

学友からはちょっと経路の違ういわばアウトロー的な主人公が、クラスメイトからも嫌われていると感じつつ周囲から距離を置いて行くが、同じクラスの仲間じゃないか、という言葉や友人たちとのやり取りの中で次第に心を開き、スポーツ大会での活躍を誓い合う感動のドラマだった!?
文化祭の出し物として自作映画を上映するというのは高校一年生では決して簡単なことではなく、出来上がった台本を見て中学校で経験したことのある監督は、厳しくこんなんじゃできない!! と二度も台本を書き直しさせた。

そして、みな映画を作るということがどういうことか、殆ど知らない状況の下で、撮影に入って行く。当時は8㎜フィルムでの撮影だったから、NGが出ると3分しかないフィルムを何本も無駄にすることになった。しかしそんな初めての経験をみんなで共有しながら、楽しい時間を過ごした。やがてカットカットで撮影したフィルムは監督が編集し、一本の無声映画になった。
そして音入れ・・。画面を見ながらできるだけ口の動きに合わせて声を入れ、最後に周囲の音や音楽も入れて行く。8ミリフィルムのサウンドトラックとは、いったいどれくらいあったのだろうか・・。あの小さなコマに生命を吹き込んで行った。

出来上がりに文化祭当日直前までかかった作品は、文化祭で好評を博し生徒会からHRの部の優秀賞を戴いた。卒業しても、団結を生んだこの映画は1年1組のクラス会で何度も上映され、その度に当時を懐かしんでみんなで笑った。
そしていま、『逆流』はDVDになり、昨夜前回のクラス会の二次会で使ったカラオケ屋で改めて上映された。急な話で集まった者は15名程ではあったが、40年前のひとときを思い出しそれぞれの胸に刻まれたときを噛みしめた。

記憶は少しずつ失われて行くが、こうして形として残されたものは当時を甦らせるには十分であり、貴重なものだ。彼らも間もなく定年を迎える歳になって来ているが、時を越えてこれからも私たちのこころに残る一大イベントとして語り継がれるだろう。『逆流』万歳!!

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この記事へのコメント

  • 宮星

    高校1年生で文化祭の映画を作られたんですか!!
    凄い情熱とチームワークですね!
    文化的な活動が出来てスバラシイです!
    私たちの頃は’70年安保を前に生徒会が男子学生の長髪認可を取り付けるための団交をやっていて、3年生の時にやっと認可された・・・という位でしょうか?記憶に残っているのは。
    ので、私たちの卒業アルバムから長髪になっています。
    2019年08月13日 18:12
  • argo

    宮星さん、70年安保懐かしいですね。60年安保のときには、従兄弟が戦っていました。
    私の高校は長髪でしたから、戦いは廃帽運動でしたね。黒い帽子をかぶっていましたから・・。
    2019年08月13日 22:16
  • パーティーに参加した者です

    の撮影があると思い
    メイクさんに頭を白く染めてもらい、顔にほうれい線を書き[敢えてagingで]参加したら撮影ないんかいm(。≧Д≦。)m
    2次会で教え子の誕生日に必ず文庫本をプレゼントするという話になり延べ約1000冊贈ったらしい。
    もちろん自分も頂きました、ただ何故このタイトルなんだ、きっと意味がある、
    きっと答えがある。そう考えながら答えは出ずあれから38年6ヶ月と20日やっと答えをいただきました。自分探しの旅を終わりにできそうです。
    ちなみに2次会で僕の隣に座った女性が貰った本のタイトルは『人間失格』素敵すぎる(@ ̄□ ̄@;)!!
    2019年08月13日 22:37
  • argo

    コメント有難うございます。
    『本』には意味がありました。お忘れかと思いますが、最初のHRで何やらいくつかの項目を
    書いてもらうことをしたと思いますが、その最後に『読書の傾向?』というのがあって、
    そこに書かれてあることを根拠にそのときのインスピレーションで選びました。
    『人間失格』は凄いタイトルですが、太宰のことがよく分かる一冊で自分が読んだ時の
    印象がとても強かったものでした。彼女にぜひ読んで欲しいと思ったのだと思います。
    2019年08月14日 00:34