二岐山 再訪

この日は友人と別な山を約束していたが、天気の具合がいまひとつということで、進路を変えて2月末に出かけた二岐山に再挑戦した。二度目になると山の感じは大体分かるし、何しろ前回は吹きすさぶガスの中の登頂だったから、展望が全く得られなかったので、そのリベンジの意味でも再訪となった。アプローチの車の中からは、まだ山頂部がガスに覆われた山の姿が見え、もうすぐ晴れて来るだろう、と話ながら登山口へ進む。アプローチ途上の道路や山の様子はともに、僅か二週間で大きく変化していて、早春の雰囲気そのものだった。

登山口にはかろうじて先回の雰囲気が残ってはいたが、雪の状態は春そのもので、春爛漫もそう遠くない気がした。準備をして山に入る。前日の寝不足で足が重い。やはり、二週間前の状態とは随分違う。木々の間に見える空は曇りベースだが上空の風が時折り雲を払い、陽光が差し込んで来る。スキーやつぼ足のトレースがいくつもあって、春山を楽しむ人たちがいるのを知った。少し登ると、前回気が付かなかった凄い古木があった。タコブナといい、この木といいとてつもない長い間ここに立っていることに驚く。

前回と同じように林道末端から山に入る。
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前回もこの大岩を巻いて登った。雪解けが進んでいる。
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巨大な古木に圧倒される。
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上空の雲行きは早いが、なかなか青空が出て来ない。
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少しずつ傾斜が増して、少しだけ平らに変わるとタコブナに至る。この木も改めてみると凄い老木である。この辺りから、上空は青空基調に変わって来た。すると、樹間に白い山頂が見えた。これは山頂からの展望に期待が持てそう。一気にテンションが上がった。同行の友人も気合を入れ直している。雪面はすっかりきれいになってきたが、標高が上がりやや硬くなって来ると同時に傾斜が増して来た。クロベの大木が近づいて来ると、標高も1400mに近づいて来る。

タコブナに至ると、強風に雲が吹き払われて青空が大きく広がって来た。
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すると、行く手に白い頂が見えた。ズームアップしてみると、山頂らしい。
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一気にテンションが上がり、登高にも気合が入る。
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尾根の傾斜が次第に大きくなって来る。
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北側にも同じような尾根が見える。
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見覚えのある倒木まで登って来た。
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この尾根の登りでは、この辺りが最も傾斜の増すところだが、山頂まで標高差で100mということになれば、ギアももう一段高めて行く。すっかり青空が広がって来て、南側には甲子旭岳の姿も見えて来た。同行の友人は板を担いでシートラ、階段状になったつぼ足トレースにしっかり乗っている。前回は深い雪にラッセル登攀となったが、今回は日差しに少し緩んだ硬い雪面の登り、滑り落ちないようにエッジを効かせて高みを目指す。いよいよ山頂稜線が見えて来た。そして最後の雪面を登り切ると、山頂に続く稜線に出た。

クロベの大木が集まっているこの辺りが、最も傾斜の増すところ。
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ふと南側を見ると、日陰になっているが旭岳が見えていた。ズームアップ、相変わらずカッコイイ。
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東尾根の核心部、傾斜は最高潮。
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友人はシートラに、自分はあくまでシール登高にこだわる。
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前回は深い新雪のラッセルだった。
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つぼ足のトレースを忠実に追う友人。
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山頂稜線が見えて来た。
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あとひと息だ。
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稜線に出た。山頂は右手奥だ。
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あとは数十mの緩斜面を登るだけだ。展望が大きく広がって来た。また、風が強く吹きすさんでいる。しかしガス巻く前回とは違う。陽光たっぷりで最高の気分だ。山頂手前で友人を待ち、一緒に山頂を踏む。山頂からの大展望を満喫する。南に旭岳の雄姿は格別、そして裏那須の山々。北には磐梯山が猪苗代湖を従えてうっすらと見えていた。

稜線に出ると、真っ先に雲が離れた旭岳を捉える。
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さぁ、山頂に向かって最後の登り。
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二週間振りの山頂だが、山頂の様子はまるで違う。
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南側の展望。
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北側の展望。
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北側のマイナーピークには80m下って、40m登り返すのだが、次回廻しにして、滑降準備。東面の谷からドロップする。急峻で雪が固く上手く滑れないが、楽しい滑り。調子よく落ちて行くと何かの拍子に右足の板が外れた。左足だけが滑って行くので転倒。それより板が流れたら大変だ。急いで振り向くと雪面に刺さっていた。よかったぁ!! さらに友人があとから滑って来たので、外れた板を拾ってもらった。僅か数mでも急な斜面を登り返すのは大変なだけに、助かった。

マイナーピークまで30分かなぁ。次回にとっておこう。
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山頂からドロップ。
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クラスト斜面の滑降シュプール。
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次は友人の番。
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まばらな木々のツリーラン。しかし、バーンは硬い!!
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すぐに樹林帯に突入。
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ルートは先回と同様にとったが、少し外れて北側の尾根に入ったり、谷を滑ったりと変化を持たせながら滑降を楽しんだ。友人と互いに写真を撮り合いながら、滑降する。帰りにも登りで驚いた古木のところで一段落、もう一度その大きさを見た。緩斜面になった尾根を登りのトレースを探しながら登山口へと下った。

谷の両側を滑る。
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躍動感のあるテレマークスキーヤー。
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傾斜が緩んで来ると登山口が近づいて来る。
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春山の風情を振り返る。
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老木まで下って来た。
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藪が濃くなって来ると終わりは近い。
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登山口に下り振り返ると、真っ白な山頂がチラリと見えた。
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この記事へのコメント

  • 芝刈り爺さん

    意外に雪解けが早い、、雪が少ないんですね。堅そうな雪面、ガリガリ言う音が聞こえてきそうです。滑り落ちるのも、、、大変そう。お二人とも、颯爽と滑降されていますね。さすがにベテラン!ところでシートラというのは、、スキーを担ぐことなんですね、。クワガタみたいに。つぼ足で登っていた人もいるんですね。いいお天気で、良かったですね。
    2021年03月12日 07:51
  • argo

    芝刈り爺さん、おはようございます。
    朝早くから、コメントを戴き有難うございます。
    もともとこの山域の雪は少ないということです。ご覧の通り下の方は春の気配濃厚でしたが、
    一時間も登ると、冬景色らしくなりました。ただ、雪質はもう春で二週間前のパウダーは
    まったくありませんでした。
    2021年03月12日 08:50